冷やしコンポジットレジン始めました…
7月に国内発売されたGCのエッセンシアという審美修復用コンポジットレジンが届き早速使ってみました。
審美コンポジットレジン修復の術式においてシェードテイキング(色合わせ)は必須ですが、そのシェードには色相・明度・彩度と様々な要素があり、天然歯にマッチさせるのは結構難しかったりします。
通常はA系統(赤茶:日本人に多い)、B系統(赤黄)、C系統(灰)、D系統(赤灰)とVITAシェードガイドに代表されるような、まず色相ベースで分類されているコンポジットレジン製品が多い中、エッセンシアは明度をベースに作られた新しいシェードコンセプトのレジンです。
臼歯部の少し深い窩洞だったので、ダークデンチンとライトエナメルをシンプルに2層で積層充填。ブラウンのステインを挟んで重合。
エナメル、デンチンともライト、ミディアム、ダークと明度の違いでラインナップされてるので患者様のエイジングに合わせて使い分けます。少し暗すぎたかなと写真を見て反省…
いつも使っているプレミスよりは柔らかめなので賦形性は慣れが必要。夏なので冷蔵庫冷やして使っています。
人間の視細胞には色を認識する錐体細胞と明暗を認識する桿体細胞があり、圧倒的に桿体細胞が多いらしいです。
天然歯に関しては象牙質、エナメル質と異なる光学特性を持っており今回のエッセンシアのシェードコンセプトはより天然歯に近い色調を再現できるのではないかと期待しています。