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何事もどんな分野でも基礎がしっかりしていなければ応用に発展できません。だからこそ基礎がとても大切。基礎とは基本的な知識や技術を身に付けること、体を使う仕事では基礎体力をつけることも重要ですね。
歯科医師としては基本的な治療の技術を身に付けるとはもちろん不可欠ですが、それよりも大事な基礎力は治療計画の立案ができるかという事。
歯科治療の流れは、すべてのケースで診査→診断→治療方針の立案→評価と進んでいきます。つまり、患者様の状態を様々な診査によって把握し、問題点を抽出し、その人に合ったゴールを設定できるかどうかが、治療のうまい下手よりも重要になってきます。
治療計画の立案に影響する要因は様々ですが、患者様に満足して帰っていただけるよう
・患者様の主訴が達成できるか
・長期的に安定した状態をつくれるか
・患者様の生活背景や要望なども考慮できているか
を重視しています。
前述したようにどんなケースでも治療計画をたてることは基本であり、必須です。特に包括的な治療が必要なケースでは治療のゴールが設定されていないと治療期間だけかかってかえって患者様に苦痛を与えてしまいます。
こばり歯科では、これからも患者様一人一人に合った治療が提供できるよう努めていきたいと思います。
本日の症例
セラミックインレーがかけたところをコンポジットレジンで修復しており段差が気になるとのこと。
除去前はつぎはぎ。
残存エナメル質はほとんどなし
充填前
充填後
今回のケースだと残存歯質が薄く被覆してあげないと破折する可能性があるため、長期予後を考えると通常、クラウンを勧めます。
ただ本人が県外からきているのと、なるべく削りたくないとの希望があったため、リスク説明のもとダイレクトボンディングを行いました。
これから続く歯科医師人生。前進も大事ですが時に基本に立ち返り、初心忘るべからずでいこうとおもいます。
こばり